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学期末

授業終了

 これで今年度の実験は終了。

 4年生の蒸留水やら、空き缶クラッシュやら、ガラスを突き抜ける水、5年生のコイルモーターなんて考える実験までは出来んかったけど。

 3年生用には、タピオカストローを使ったパンフルートやら、ストロー笛が用意してある。子どもたちがピーピー豆と呼ぶカラスノエンドウや、麦笛と同じしくみの笛。最近、こんな遊びは減ったように思うなぁ。

 理科・社会の授業交換をしていると、社会科の進度に合わせて理科をやんなくちゃならんことがある。そのためのネタを用意しておかないと、何をやろうか…って当惑してしまう。

 

 雑巾を洗濯して塩素で漂白して、試験管立ての試験管を整理して、理科室はまあまあ良くなった。

 4月の6年生の実験のための空き缶を理科室に出しておいた。穴無しの空き缶で焚火をしてみようって実験用。あとは、穴有りの空き缶と、油粘土・ロウソク立てと底なし集気瓶だな。

 新年度を迎える準備は、マイキャベツは植えてあるし、光合成用のジャガイモも植え付けのスタンバイが済んでいる。

 あっ、ブロッコリーって名の菜の花を剪定して延命させておかなくては。

  

 問題は準備室。取り込んだパーツ類やら、修理用品やら、生息確認をしていないゾウリムシやら、製作中の実験装置など、私にとっては楽しそうな部屋。人によってはゴミ屋敷と呼ぶだろう。ぼちぼち、思い切って捨てなくては。


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窓ガラスが強化ガラスに

スクールテンパレックス

 大規模改装で、校舎の窓ガラスが変わった。

 約30年前の阪神淡路大震災の時は、鉄サッシにはめ殺しの窓ガラスには多くの被害が出た。

はめ殺し窓

 この写真で割れずに残っているのは開閉できるサッシ。割れているのは、パテで固定したはめ殺し窓。

 これだけ割れると、安全に子どもたちを誘導して、廊下を通って建物外に出ることは出来ん。残っている落ちて来そうなガラスを外し、廊下の片方へでもガラスを掃き寄せるなどしなくては。

 

 強化ガラスとは、一度加熱して急速にさましたもので、車のガラスのように割れると粉々の粒々に割れ、ケガをすることが少ないガラス。なので、これも防災対策。建具で、ゴムパッキンで、強化ガラスと、以前より割れにくい窓ガラスになっている。

 このスクールテンパレックス、ガラスを寸法に切ってから、工場で熱処理をして、サッシにはめて、窓枠に取り付けるって手順で工事をする。

 一度割れると、熱処理工程が必要なので、今までみたいにその場で破り替えって方法が取れない。ガラスの強度は高くなっているとな言え、大事に扱わんと。


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蒸発の観察をマイクロチューブで

自然蒸発の実験

 マイクロチューブに1mLの水を入れて、蒸発の観察をするセット。

 片方はフタを開けたまま、もう片方はフタをし、フタの穴をテープでふさいでおく。5本立てのスタンドなので、2卓分のマイクロチューブを立てられる。

 横にあるのは1mLのポリスポイト。2本の水量を同じにするためのもの。

 

 教室に置いて観察するために、こぼさずに、場所を取らない工夫。


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3年生がマッチをする

 3年生が、理科室へやってきてマッチをする練習。マッチは一人一箱。中には3本しか入れてないけど、力が弱くても着火しやすいように新品。

 燃えがら入れや濡れ雑巾の準備と、後片付けの方法も指導しておく。火を使う時は立ってすることも。

マッチをするマッチをする

 このクラス、教えたがりが多い。「それじゃ力が入らん、軸の中ほどを持って」…。人に教えるのはええこっちゃ、自分の考えがより固定するから。

マッチをするマッチをする

 一人1本のロウソクを配っているので、ロウソクに火が点いている所はマッチで点火できた証拠。

 仏壇のロウソクを消すときは、手であおいで消すように、と。仏壇の無い家も多かろうと余談も話しておく。

 あとの時間は、残りの2本のマッチを全部使って点火の練習をする。

 

 見てると、わざとマッチを机の上に放り出して濡れぞうきんで消火出来るか確かめている卓もある。やってみせたんだけどなぁ、実際にやってみたいんだよな。

 

 マッチのすり方のコツは、力が入るように中指で軸の中ほどを持つこと。そのままじゃ熱くて火傷をするので、火が点いたらすぐに持ち変えて軸を水平にすること。火をつけないまま、持ち変えの練習を何度かやってから実際にやってみる。

 

 燃えがら入れ、雑巾、マッチ箱の片付け方までやる。使い終わったマッチ箱にマッチを3本にしておいてくれると助かるから。


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チョウチョのおうちの準備

春キャベツ<チョウを育てよう>

 2年生が春キャベツを植えた。

 年があけると種苗屋さんに、春キャベツの苗が出たら届けて、と予約をしておくと良い。

 苗が届くまでに、各個人の植木鉢に新しい土を入れて待っておくと良い。

 キャベツの後に、マリーゴールドなどを植える2期作なので、土は新しくする方が良い。

キャベツを植える 

 春休みは、各自家庭に持ち帰って水やり。この時に産卵されることもあるけど、それはそれでヨシ。

 新学期には、学校に戻して産卵されないように網をかぶせておくと、学習と並行して進められる。

 GWは再び持ち帰って水やり。戻ってくると、網無しで産卵を待つ。

 

 産卵を確認したら、2階の教室に持って上がる。持って上がらないと、アオムシにアオムシコマユバチが卵を産み付けるので、残念な結果につながるから。

 sじょれに、教室だとちょっとの時間で観察できる。


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氷を作る

氷を作る氷を作る氷を作る<水のすがた>

 水を冷やし続けるとどうなるかというテーマで、氷を作る実験。

 実験装置の説明時に、温度計のマイナス側の読み方を確認しておく。つい、下から目盛りを数えてしまうが、0から数えるんだ、と。

 

 各卓でスタンドを組みたてて、チェック後に氷を入れてタイマーをスタートさせる。ビーカーには熱の異動が速くなるように、あらかじめ飽和食塩水を入れている。

 温度計固定のこの実験装置。温度計を見る向きと、読める範囲が実験に合っているかが肝心。ビーカーの壁側に0℃以下の目盛りが来ていないと測定できない。

 温度計を入れた試験管は、測定しやすい向きになっていることを確認してから、氷を入れた。これで、温度計を抜き差ししないので、破損がちょっとは防止出来る。

 

 0℃に近づいたところで、氷の上に食塩をぶちまける。食塩の量は、90mLのプリンカップに安定的に入る量の40g。

氷を作る氷を作る

 ビーカーなどの様子をノートに記録していく。「外側を触ってみた?」って机間巡視。結露が凍って机に貼り付いたビーカーもあった。巡視しながら、固まった氷をガラス棒でガシガシつついて混ぜてまわる。

 温度計の入っていない試験管は、抜いて観察するためのもの。抜いてみると、凍ってる!、って。

氷を作る

 氷は、割ってから発芽の実験などに使う低温器を「強」にして保存しておいた。ほぼ0℃の氷になっているらしい。のぞき窓のガラス付近の氷は半分水になっていたから。

 

 ノートの結果を見てみると、ほぼ0℃近辺でしばらく止まっている。冷凍庫から出したばかりの氷では、ー20℃付近まで冷えているようで、いきなり氷になってしまいうまくいかないことが多かった。

 「しょくえん水を入れた」ってのは「食塩を入れた」のまちがい。

 

 温度計を差してある凍ってしまった試験管は、持って来させて温水に漬けて温度計を取り出し、次のクラスの準備をしておく。他のガラス実験器具は水洗い。何とか1時間の授業時間におさまった。

 

 「出来た氷はポケットに入れて持って帰って良いよ」 “やったぁ!”

 ん、ホンマに持って帰ったんやろか? ボケたつもりやのに。


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沸騰している時の泡の正体は

 水が沸騰したら先生を呼べ、と、沸騰している水の泡を袋に集める実験。

あわの正体

 ガスバーナーを一旦外して、フラスコにポリ袋をつけてまわる。引き続き、沸騰状態を続ける。

あわの正体<水のすがた>あわの正体
 机間巡視でポリ袋をデコピンして回る。「これは、何だ?」“水!”

 ん、泡は水だったってのはおかしいんとちゃうか?

 水蒸気も氷も、水って言えるんだけど、ちょっと説明が足りん。

 次の時間で、水蒸気と湯気の違いを教える予定にしている。

 

 湯気が一杯の風呂場と、湯気なんか全然ない風呂場では、気温はどちらが高いか?、って。湯気一杯の風呂って暖かそうに思うんだけど、実は寒いから湯気でいっぱいになってるんだな。

 泡を集めて、冷やされて水が袋に溜まった、って説明をしないと、湯から出ている泡は水ってのは省略が過ぎる。

 

 ゴミ焼却場の煙突から出ているのは、って写真も使えそう。

 

 しかし、袋を付けてまわって、それを外して回るのは、熱い!


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氷を割っておく

氷を割っておく

 水を冷やし続けると…、の実験に備えて氷を割っておく。氷は家庭科室の冷蔵庫で作っておいたもの。

 

 左手には、ニトリルゴムの手袋をはめ、軍手をはめてから、ポリ手袋をはめる。濡れると冷たいからなぁ。アイスピック代わりに尖らせた先切金づちで叩いて細かくしておく。

 

 卓では500mLビーカーを使う予定なので、およそ500mLずつ袋詰め。実験時には、0℃の氷になるようにと、低温器が氷点下になっているのを確認して保存しておく。


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水の三態に入る

沸騰の観察<水のすがた>沸騰の観察

 まずは、沸騰の観察から。久々のガスバーナーを使う。鉄製スタンドを組んで、の大変な実験。どの卓も何とかガスバーナーへの点火は出来ていた。転がっていかないように丸底フラスコは雑巾の上に置いた卓がほとんど。

 ガスバーナーでやらないと時間が足りなくなりそうなのだ。机間巡視で、炎の大きさを調整して回る。ちょっと三学期教材の実験が急がなきゃならないので、火力で時短をはかってまわる。

 そのせいで、早い所は5分で沸騰状態に近づいている。

 

沸騰の観察沸騰の観察

 タブレットを持ってきて、ストップウォッチで、ラップを取って、ノートに記録している。

 「温度は?」“大体、100℃” 。知識で適当に答えたなって思って「それはちゃんと計らなあかんで」と言ったが、ほぼ100℃の棒状温度計があった。全浸没型なので普通は98℃付近で止まるのだが…。

 

 温度の変化が見られなくなったところで実験は終了。片付けは、熱くてたまらん所があるので、先にノート記録。大人の手でフラスコを外し、支持環に濡れ雑巾を被せてまわる。

 

 実験前に「沸騰石が無いんですが…」って担任。試薬瓶に入った4000円もする沸騰石なんて買わんよ。置いてあるのはサンゴ砂。沸騰石って、レンガでも瓦や植木鉢のかけらでも多孔質の焼き物なら大丈夫なんだから。

 理科準備室に来た時に、サンゴ砂と大理石の混合物が瓶に入っていた。

 小学校の理科ではCO2の発生に使うこともないので、サンゴ砂だけより分けておいて、沸騰石として使っている。どうやら、アクアリウムの底砂だったモノらしい。

 実験後は、フラスコの底から回収して配布用のヨーグルトカップに戻す。何度でも使えるから。


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発展的な感想を

電流と発熱<考察の書き方>

 「おもしろかった」って感想を考察に書くのを封じると、発展的な疑問を感想として書くようになってきている。

 太いニクロム線なら銅線並みに早く切れるのではないか、と。

電流と発熱

 そんな感想も無く、結論で止まるとA評価はもらえないみたい。

 

 こんな感想を書いてくれると、発展的な実験をやってみようという気になる。電流と発熱では電源装置の容量的に厳しいので不可能だが、…。600Wクラスのニクロム線を使って、電源に古いデスクトップPCの5V電源を使うと、20A程度は取れそう、なんて考えちゃう。あ、電流計の針は振り切れてしまいそう。

 組立パソコンを使っていると、古い電源とCD・DVDドライブの在庫が沢山になるんだワ。

 

 以前に、O2が50%、CO2が50%の気体の中では、ものは燃えるか、それとも消えるか、って実験をやったのもコレが発端。
 


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最終更新日: 2024/03/18

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