放射温度計のメンテナンス
- 2024年02月04日(日)
- カテゴリー:┣実験室のメンテ
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金属球の膨張実験が終わった。片付けで戻って来た試験器をまとめて、ポリビーカーの洗浄用塩酸をくぐらせる。ガラスビーカーだとガチャガチャって音がするのが、ヤだから、音のしない容器をチョイス。
洗浄用塩酸は、水溶液の性質の実験後には賞味期限が切れるので洗浄用としているもの。石灰水の試験管・集気びんや乾固した蒸発皿などの洗浄用。使用後に戻すもんだから、少々金属やらカルシウムを含んでいるし、濃度はわかんないけど3mol以下。
黒くなっていた表面が金属色に戻る。きれいに見えるって言うだけだが…。真っ黒の金属球の入った引き出しって、黒錆がおちたりしておぞましい気がするんでやってるけど、自己満足かな。
付いた塩酸は水洗いして、よく流してから、乾燥させる。
噛みこんだ〜、と運んでくる途中で、接続の輪を紛失したらしい。しゃぁない、洋灯吊を切って曲げて新しく作った。この輪っかは何度も焼きなまされていてすぐに緩むのが心配な点。熱い金属球が机に落っこちて転がると、反射的に素手を出してしまいそうで怖い。この太さと硬さなら大丈夫だろう。
12本ちょうどなので、買い足そうかと思ったが、30mmの金属球で輪っかを含めて3本セットだと1万円を超える。こんな修理をするもんだから安く済んでる。
ふりこの実験をはじめると、「これ、外れてます」ってのが出てきた。吊り下げるフックが折れてしまっているのだ。残念ながらおもりはぴったり12個しかない。シール容器の中でゴロンゴロンしたせいかな。プチプチを押し込んでおく方が良いかな。
実験は始まっているが、準備室に取り込んで緊急修理をする。
折れて、おもりの中に残ってしまっているのは、手がかかる。ドリルを出してきて、元の近くに穴をあける。球体に穴をあけるってのは危ないが、折れ残りの傍なら滑ることはない。
転がりを止めるのに、手近のハサミのグリップを使った。
ねじ込んでみると、ちょっと長いが、ま、ええことにせぇ。
こんな修理のために、取り外した小さなネジ類を置いている。役に立つ日がしょっちゅう来てもらっちゃ困るんだけどな。
振り子実験器を出してきた。両面テープでつけている分度器が外れているのが多い。それにちょっと黄色く日焼けしている。
で、コピーして、パウチして、分度器を新調した。前回にならって、両面テープで貼り付ける。目玉クリップの挟み口に中心点を合わせるのがコツ。
真下が0度って分度器で、25度と、振れ幅の違いを実験する15度、30度の表示しかないものをExcelで作ったのだ。すっきりしていて、合わせ間違いが起こりにくい。
物差しを出しておく。振り子はこの実験台で、25cm、50cm、100cmで実験する予定。なので、物差しは30cmと100cm。
その後は1台の振り子で、2mと4mの実験。予想を立ててから答え合わせの実験する。
25cmからスタートするのは、1秒の振り子になるので、実験の間違いを発見しやすい。10秒程度の結果が出るはずなのに、長さが違うとか、10往復のつもりで9往復しかさせてないなんてミスが見つかる。
1mで2秒、4mで4秒の振り子、と、伴って変わる数の予想がしやすくなる。
ノートに記録するための用紙。
iPADでも使える、平均を計算するスプレッドシート(Excel形式)
Excel形式でダウンロード ←ノート貼付の記録用シートも含んでいます。
昨年度のコロナ対応の予算で鉄製スタンドを買い足してもらった。コロナ前は、8台あれば32人のクラスまで対応出来た。コロナからは12卓全部を使ってディスタンスを取ることにしたので、同じタイプのスタンドを4台追加したのだ。
ベースが大きくなったせいで、狭くなってしまったスタンド置き場を作り直すことになった。
で、置き場から退去してきたのが、この「ホンマに鉄製のスタンド」4台だ。アルコールランプやガスバーナーならOKだが、今どきのガスコンロが置けないタイプ。かれこれ30年超え。
バラしてみると、ちりめん塗装にこまごまと錆が出ている。んなもんだから、塗装したくなってしまった。
このスタンド、先に退役した4台は、リービッヒ冷却管やら、銅棒の熱伝導など、組みっぱなしのスタンドとして活躍している。そこで、8台中3台だけ塗装してみた。
2回塗りした方がいいかな? 塗ってから今活躍している台と交換するとなると、一度バラさんとあかんなぁ。
交換して残りの5台のさび落としをして塗装するか。
半田ごてのホットシーラーを出してくる。コテ先をシーラー用に付け替える。ポリ袋を、トレーシングペーパーで挟んで、熱を加えてシールする。
水や気体を入れるわけではないので、2〜3cmごとに進みをゆっくりにして、所々強くシールされるように半田ごてを動かす。
出来上がりはこんな感じ。黒い線が残るが、埃除けだから気にしない。
検鏡するときはこのカバーを外さない。手抜きではない、カバーの付け外しで穴が空くのがイヤだからポリ袋のまま使う。光はポリ袋を通り抜けるのだから。
古いカバーを外して捨てて、新しいカバーをはめて、スイッチ・サービスコンセント部分に窓をハサミであける。
カバーをかぶっていたせいで、10年ものでも新品同様。さすがにカバーは、埃で薄灰色。透明な新しいカバーは気持ちいい。
今日は、4年生も、5・6年生も来ないので、12枚作って、カバーを全台着せ終わった。
この光源装置は、理科室に来て1番目に買ったもの。10年を超えている、20W蛍光灯式。北側に窓が無い理科室なので、検鏡するには光源装置は必須だ。
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youtube にアップしました。
ボロボロになっている顕微鏡光源装置のカバーを新しく作ろうと思う。
使う道具は半田鏝、セロハンがあると見えやすくて良いのだけど、なかったのでトレーシングペーパー。素材は70Lのポリ袋。
半田ごての先を抜いてみると太さは6mmらしい。そこで、熱伝導実験用の銅棒が同じ太さなので切り出す。叩いて、先端をさじ形にして半田ごてに差し込む。長さは短くなっているコテ先よりも長くしておいた。
大き目のゴミ袋が顕微鏡光源装置に良いサイズなのでシールをしてみる。
ベニヤ板に載せてテープで固定し、上下をトレーシングペーパーで挟んで、手作りホットシーラーで熱圧着してみる。圧着の強さは、コテを動かす速度。遅いとトレペが焦げる。
出来上がったシール部分の幅は4〜5mmとかなり広い。
1つ出来上がったのでかぶせてみる。ええ感じやん。厚みが40ミクロンってのはもうちょっと欲しい気はするけど。しかし、剥がした古いカバーはヨレヨレだし汚いなぁ。
ぼろぼろになる原因の、ACアダプタを差し込むサービスコンセントとスイッチ部分には窓をあけておいた。
あと、12枚作らんとあかんなぁ。
各卓の下に置いている顕微鏡光源装置。ほこりよけにポリ袋のカバーは外さずに使ってきた。外したりはめたりすると破れて痛むから。
しかし、10年以上経過したら、ぼろぼろになってる。ACアダプタをサービスコンセントにどうやって差そうかって迷っているので、ポリ袋の上からぶっ差すことにしている。それも痛みの原因。でも、一応ほこりよけの仕事はしているみたい。
そろそろ、作り変えることを考えんとあかんみたい。
デジタルのpH計の出番が終わった。6年生で、調べたい水溶液を計ってみる実験にしか使ってない。
で、ガラス電極の部分にカバーをかぶせて、隙間にテープを貼って乾燥を防いでおく。1年先まで使わないと、内部電極の塩化カリウム液が乾いてしまうから。
ボタン電池が4個入っているのも、外しておく。
ここでしか使いそうにない、万能pH試験紙も同封しておく。
こんな片付け方をしておかないと、大抵、電池から液漏れをして使えなくなってしまうのだ。
その上、使用前に校正などの準備が必要で、手のかかる測定器なのだ。
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