ヘチマが順調に
- 2023年09月09日(土)
- カテゴリー:生物学的教材
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雄花・雌花と言っても初めてなので、教えなくっちゃ分からない。そのために、このページを作っておいたのだ。写真を大きいまま載せておいたら、拡大画像をテレビに映して元のページに戻すって手間がちょっと減る、って反省!
朝から我が家のゴーヤの蔓を30本ほど採って運んできた。残念ながら今日咲いている雌花は無かった。で、咲き終わった雌花、これから咲く雌花を探す。
雄花の方は、咲き終わって柄しか残っていないのと、今咲いているのと、これから咲くのを数えて、雌花の数と比較してみる。
めっちゃ小さい雌花を見つけて「コレ、そうかなぁ」って言うので、タブレットで撮影させてみる。言わなくても拡大して撮っている。「ほんまや、実になるところがある」って見えた。タブレットって虫眼鏡の代わりにもなるから便利なものだ。
撮った写真に文字まで入れるかぁ、さすがにネイティブデジタル。指が写っていると大きさが分かって良い。
雄花からは花粉が出るってのを、顕微鏡で確かめてみる。
左が100倍、右は400倍。昼が近いと花粉管の伸び始めたのが見える。心配して、蔓とは別に花だけを湿らせぬようにポリ袋に入れて運んできて正解。蔓の方はしおれないように濡れ新聞紙で覆って運んできたから。湿ると柱頭についたと花粉は誤解するらしい。
観察をしていると“ヤダ、虫がいる” と。この季節になると虫がつくんだよな。孵化したばかりのアオムシ。それを見に来た子は “小さい、カワイイ!” って。で、いつの間にか幼虫がスライドガラスの上に乗っている。
2クラス目は、1クラス目が観察した蔓に残りの蔓を追加した。2〜3人で、3〜4本の蔓を観察。授業終わりには蔓を捨てるのだが、“持って帰って良い?” と、まだ5cmほどの実を持ってきて聞く。食べる気らしい。もちろんOK。
ゴーヤの雄花・雌花の授業のための画像資料。【タブレットでTVに映すための修正版】
雄花・雌花の数を数えようにも、つぼみ、咲き終わりまで知ってなくては。その指導のための資料。
正面から
横から 花の後ろを見ると、小さな実のもとが見える。花は雄花よりもちょっと小さめ。
シベの部分を拡大 花の中心には、花粉を受け取るためのメシベがある。
咲き終わった ゴーヤの雌花。
花が終わると、実のもとだった部分が成長してくる。花弁は落ちずに残っている。
明日あたりに咲きそうな雌花のつぼみ。
ちいさな 雌花
大きく育ったゴーヤの実。熟してくると果皮が黄色くなる。中にはワタが赤くなった種子。
雄花を正面から
ゴーヤの雄花。雌花と比較するために横向きの花も。
シベの部分を拡大してみた。中心には花粉たっぷりのオシベだけ。
雄花は、午後になると首からポトリと落ちてしまう。花粉には賞味期限があるらしい。
咲き終わって、花が落ちた雄花の柄
小さな雄花のつぼみ
明日、咲くつもりの雄花。花の下の柄が長い。
10分もあれば出来る、ゴーヤの花粉の検鏡。せめて100倍で。
雄花・雌花の特徴は、上の表のとおり。
どっちがめばな・おばな?
花の大きさは、少し違う。
それと、雌花は茎に近いが、雄花の柄は長くて茎から遠くで咲く。
線状降水帯で被害が出ている九州地区には申し訳ないが、「この2日間は晴れそう」って言っておいたら、前日にアサガオにアルミ箔をかぶせておいたらしい。
日中の長い時期なので、1時間目の実験でも朝から4時間はアサガオの葉は太陽を浴びている。
いつもなら、校舎影のアジサイにアルミ箔を被せていたが、校地南端のフェンスに登っている琉球朝顔を使うことにした。この宿根アサガオは助かる。葉の数は多いし、何よりも陽当たりが良い。1年生が色水遊びをするにも、花数が多くて良い。
アルミ箔で包んだのと、比較用の陽の良く当たった葉を収穫してくる。
アルミ箔に包んだ方に「×」印を、太陽が当たっている葉の方には「〇」印をろ紙に書いておく。
それを、手作りの叩き染め器に挟んで木槌で叩いて葉の汁をろ紙に移す。3人卓には叩き染め器を幅広のに取り換えたり、2台配ったりしておいた。古いデスクマットで作ったこの器具、もうかれこれ8年も使っている。
そして、元給食のアルミ皿でヨウ素液をかけて反応させる。アルミ皿は1人1枚、ヨウ素液も一人1本。ヨウ素液は余っている採尿容器をもらってきて、それに小出しにしている。容量は10mL。一人分には十分。
出来上がったら、元コンピュータ室で不要になった “キーボードの図” ってパウチシートに貼り付ける。ほぼ乾燥したらノートに貼付の予定。乾かすのは学年室だが、日光厳禁。日光が当たるとヨウ素液の色は消えてしまうのだ。
「3枚入れられるだろ」って言ってたのに、自分の分だけ入れて叩き始めた子がいる。考えながら聞くってのが出来なくなってる子なのだろう。「おい!それでは時間ばっかりかかるやんか!」って。
自分のペースで出来るぼっち卓はやっぱり早い。さっさと考察を書き始めている。
葉緑体を抜かないままのこの実験は、何と言っても太陽の強さが結果を左右する。前週から週間天気予報を見ながら、“来週なら晴れるんと違うか”って予測したのが当たった。個人実験だけどみんな成功したみたい。
この日を逃すと次の週は雨続きになるみたい。
回収したヨウ素液は、集めて着色瓶に入れて薬品庫に戻す。小出しにしたままだと、色が無くなってしまうから。
1時間、座学で食物連鎖を学習してきたらしい。今日は、ゾウリムシとアオミドロを顕微鏡で見る。配布物はスライドガラスと、一穴スライドガラス、ポリスポイトを一人に一つづつ。
寄贈してもらったおかげで、一人1本のスポイトが配れるのは助かる。ゾウリムシは2日前から餌を与えて増やしておいたもの。何とか40倍の視野に1匹は入ってきそうな密度。
ゾウリムシの撮影は難しい、よく動き回るから。あちこちでタブレットが連写する音が聞こえる。私のコンデジよりも高機能のカメラだからなぁ。もっと大きくとチャレンジしてるのか「400倍では見えん」って子もいる。
植物プランクトンは動かないから撮影しやすいが、そもそも小さいものが多い。理科室内にある、やりやすいアオミドロにしておいた。「たくさん取るなよ、多すぎると見にくいから1本にしておけ」、って注意。
大改修前のプールには多種の植物プランクトンがいたのだがなぁ。理科室の外壁には、当時見つけたミカヅキモ、イカダモなどの写真を掲示している。400倍で見なくちゃならない大きさだ。
撮影したら、貼り付けて担任に送信する。担任は、うまく撮れてる写真はよく撮れたで賞で掲示するからネ、って言ってる。
「ありゃ、動画で撮ったの?貼り付けられないから、そのまま送って」って。使いこなしてるなぁ。
時間に余裕のある子は、メダカ水槽のヘドロを探してみる。“コレ、ダニやん!” ってのが見えた。水草を育てているポリトロの底にいるんョ。他にメダカ水槽のヘドロには線虫もいるはず。
「人間って、ゾウリムシの親戚のミドリムシを食べることもあるんだよ」、って言うと、“ユーグレナ” って答える子がいる。そうなんよ、「ムシ」って言うと嫌われそうなのでユーグレナって名前の方を使ってるみたい。担任がその食品サイトを検索してみると、ユーグレナって海藻の仲間だってふれこみだ、動き回ってるけどそうなんかぁ。
クロレラも植物プランクトンの食品だよな。
どうもLED光源の付いた顕微鏡が先に売れていく。アダプタを使うと顕微鏡写真が撮りやすいってのに気がついた子が多いみたい。「ノートを書いたら顕微鏡を用意して」ってのに、ノートより先に顕微鏡を取りに行くんだからぁ。
昨日から赤い色水に漬けておいたセロリを使って、道管の検鏡をする。
薄切りにするのだが、分厚くしか切れない子もいるだろうと実体顕微鏡で検鏡。“目で見ただけでもわかるワ” だって。なので、40倍で十分。輪切りと縦切りの絵。
葉っぱの中も通り道があるから見てみよう、って絵がこれ。切って断面を見るのがけっこう難しい。影の様子からすると実体顕微鏡で見たのは正解のよう。
検鏡したら、タブレットで写真を撮って、担任に送る。
担任には、どんな絵を見たのかが送られてくる。何だかみんなうまく撮ってるなぁ。
“きれいに撮ってるから、元の絵をちょうだい”、って、担任はエアドロップで画像を受け取って、テレビに映して共有している。タブレットって、便利なもんだ。
もらった元画像は、プリントして廊下の掲示物にすると、今何を学習しているか分かるし、共有出来る。よく言われたもんだ、教室の後ろに習字と絵だけ貼っている教室経営はアカン、と。“そや、あれやっとこ” って、今学習している流れがわかる教室じゃないと、って。
いつも同じものでは私が面白くないので、アスパラガスを持って来た。皮の傍だけではなく、広く分布している。単子葉植物の道管の並び方だ。さりげなく提供しておいたが、中学校の学習内容を混ぜるとややこしくなるだろうか。この絵は、書画カメラで撮ったもの。“顕微鏡使わんでも見れるやん” って言われてしまった。
ブロッコリーの脇芽の花の咲いているのを持って来たが、色水を吸い上げるのが間に合わんかった。
前日にアジサイに袋をかけておいたのを回収してくる。片方は、呼気を吹き込んでおいたもの、もう一方は蒸散する水を捕捉したいためのもの。
一度に2袋使うとは思ってなかった。片方のクラスは足りんかったんとちゃう?
呼気をスーハースーハーした方には、気体検知管でCO2を測定してみる。ずっとCO2チェッカーを使っていたが、ここで初めて気体検知管を使う。うまく行かんもんで、ヒトや動物の体のテストでは気体検知管が出てたので、ざっと教えておいたみたい。
一応、もう一度使い方を指導してからポリ袋に差し込んで測定。上の黄色い検知管は低レベル測定用で、0.2%を指している。下の2本は0.5%以上の測定用で、0.5%を指している班があった。
ヒトのからだでは、呼気には4%ほどのCO2だったのからすると、ずいぶん減っている、と測定できた。
CO2チェッカーの暖機運転の結果では、不具合のあるチェッカーのほとんどがCO2のセンサーの不調。O2センサーの不調は1台だけだった。
酸素側は、検知管を買い損ねていたので、机上で暖機運転をしているCO2チェッカーを使う。ヒトのからだでは17%ほどに下がっていたO2は、ほぼ戻っているって結果になった。
気体採集器が10本しかない。コロナ対応にはもう2本ほしい。検知管が高価だからと、チェッカーを使っている。
その上、元からある採集器を、10mL用の酸素の検知管を使えるように、ピストンを買って交換するか。
胎児模型しかないこの単元。iPADを各自で持っているので、動画資料のQRコードのシートを作る。
NHKは良いのだけれど、youtubeになると、横道にそれる可能性があるので、そのままでは見ることが出来ないようにフィルターが設定されている。
先生のタブレットならフィルターが甘めにしてあるので、TVに映すことは出来るが、選んで近くで見てほしいので、こんな資料を作った。
昔、映像ライブラリーに居た時に、胎児の成長の教育映画があった。今みたいにCGが無かった時代にどうやって撮ったんだろうって出来の作品だった。そんなのが無いかと、youtubeで探してみた結果がコレ
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