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3年生に非接触型赤外線温度計を

非接触型赤外線温度計

 3年生担任から、温度計を使うのに「土を掘って、カバーをして計るワケは?」って質問。

 “棒温度計で地温は計らないで”、って答える。土を掘るところに陽が当たらぬように太陽に背を向けて影を作って、土を掘ってこの非接触型赤外線温度計で計ると良いと回答。

 棒温度計なら必ずソレで土を掘って液だめを割る子が居るんだから。反対側を使っても同じようなことを起こしてくれる。そのためにあるガラス製じゃない赤外線のデジタル温度計なんだワ。

 棒温度計は、そもそも全浸没型だし、ね。

デジタル温度計<かげのでき方と太陽の光>

 で、しばらくメンテナンスしてないので、動作確認をして、必要に応じて電池交換をする。人数分確保できたので引き出しごと3年生担任に渡す。引き出しの中には取説も入れてある。

 アカンわ、ちょっと油断してたら液漏れ電池があった。買い置きの電池は1台分だけ。お役御免にしたストップウォッチから外した電池を使いまわして整えた。

 一応、掌の温度を計って確かめたので、℉表示にはなっていないハズ。

 

 残りの数本は、4年生のものの温度と体積用に準備室に残しておく。


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火山灰の検鏡

火山灰の検鏡<大地のつくりと変化>

 前時に椀がけ法で洗っておいた火山灰を検鏡する。2晩3日窓際の日向に放置しただけだが、よく乾いている。

画用紙にポンチで孔火山灰台紙

 プレパラートは、色画用紙の台紙。裏からセロハンテープを貼って、火山灰を貼り付ける。穴が3つもあるので、どれがどれか分かるように書いておく。

火山灰の検鏡火山灰の検鏡

 光源装置の上にあるのは、袋入りのアルニコ磁石。どの火山灰も磁石にすいつくものが混じっている。磁石を袋から出して使うと、エライことになるから袋のまま吸い付くか試してみる。

 色画用紙の台紙は、スライドガラスサイズ。セロハンテープは8cmで良いので、セロハンテープスタンドに、治具をつけておいた。最初は30cm物差しを養生テープで貼り付けてみたが、固くて何だかすぐに外れそう。で、ふりこ実験台の古い分度器のパウチを使って細工した。

火山灰の検鏡火山灰の検鏡

 双眼実体顕微鏡の40倍で検鏡する。8mmの穴は良い。20倍で見ている子は、タブレットの写真のように台紙の画用紙が写る。「40倍にした方がよくわかるでぇ」ってアドバイスしやすい。40倍の視野は5mm四方程度なので、色画用紙が写ることはない。

 鹿沼土は粉チーズみたい、桜島はあらびき胡椒みたい…って食べ物に見える子がいた。

考察<考察の書き方> 

 検鏡が終わると、表側にもセロハンテープを貼ってノートに貼付する。色画用紙のプレパラートはええワ。花粉の観察にも使ってみよう。

 

 検鏡の結果の画像は、ムーブノートに貼り付けて先生に送信する。どの火山灰か書き込んで送ってくる絵が多い。いつの間にか文字入れの画像処理までしちゃうんだなぁ。

 どんな顕微鏡画像を見たのか、って分かりやすくて良い。全員の顕微鏡を覗いて回るってのは無理だからねぇ。きれいなのは多分廊下に掲示だろう。掲示すると見た絵を共有できる。

 

 担任は東京都の火山の噴火の新聞記事の画像を持ってきて話している。ちょっと日本の面積が増えたみたい。でも、東京都と言ったって、地図で見ると羽田から沖縄までの距離とそんなに違わん。1250km南にある硫黄島ってめちゃ遠いんだなぁ。

 

 しかし、鹿児島は大変だねぇ。こんな灰が自家用車に降ったからって手で払いのけると、磁石に吸い付く尖った噴出物だから車に傷がつくよな。とりあえずは、圧縮空気で吹き飛ばすとか、たっぷりの水で流してから洗車だね。

 

 鹿児島だけじゃない。「降雨時に3ミリ以上の火山灰が降り積もると、送電線の絶縁性を保つ器具の機能低下により停電が発生する」と言うのだ。高圧線を止めているあの長い碍子に灰が付いて濡れると火花が出るってことだ。磁石に吸い付く火山灰なんだから。

 

 どの火山灰も磁石に吸い付くって、地球って鉄の惑星なんかも知れん。


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火山灰を洗う

椀がけ法<大地のつくりと変化>

 火山灰の検鏡をする前に、椀がけ法で火山灰をきれいにする。

 指でつぶしながら、底にたまるものを大切にしながら、水が透き通るまで洗う。

 

 火山灰は、3種。桜島の火山灰、園芸用土だが、鹿沼土と赤玉土。鹿沼土は赤城山の火山灰、赤玉土は関東ローム層を形成している、富士、箱根の火山灰。

 頑張った子は、鹿沼土と言うけど、黒い粒がほとんどで黄色い部分がない。力を入れてつぶしたんだろうね。この黒い部分は磁石に吸い付くんで面白い。

椀がけ法椀がけ法

 水道が混み合うので、洗浄瓶と廃液入れのプリンカップ。

 ペーパータオルを敷いたペトリ皿に、取り出したものを入れて、2日間乾燥させておく。

 

画用紙にポンチで孔

 乾いたら、先に作った色画用紙の台紙にセロハンテープを貼って、火山灰を吸い付けて検鏡する予定。

海上保安庁硫黄島 ←海上保安庁撮影_2023年11月10日_photo4 拡大

 そうそう、東京都の小笠原諸島の硫黄島沖で火山が噴火している。噴出物として軽石が出来ているとか。


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地層を作る

地層を作る地層を作る地層を作る

 前時にペットボトルに入れた土砂を、堆積実験器に流し込む。堆積実験器って言ってるけど、もとは光学水槽

堆積実験器の取り付け

 川に見立てた樋に土砂を置いて、水を流して実験器に流し込む。斜めにするのに漏斗台でもいいよって言ったけど、鉄製スタンドを出して使ってる。

 流し込む樋は、パイプの半切りか、雨樋。自在クランプで咥えやすいように作ってある。

 10分ほど待たなくちゃって、待ち時間の多い実験。その間に岩石の観察と、考察を書く。

地層を作る地層を作る

 何度か流し込むとこんな感じになる。

 土砂に混ぜておいた微塵が良い仕事をしている。

 

 実験をしていると臭いって。バレたか、メダカの水槽の底石を混ぜたってことが。しかも完全に乾くまで放置しているからなぁ。

 で、土砂は再びそのバケツに回収。一年かけて微塵を集めて来年に備える。


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ペットボトルで地層を作る

地層作り地層を作る

 昨年この実験で使った土砂を、ポリ袋に分けておいた。丁寧に微塵を別に取り出して乾燥させて、ヒビ割れしたそのかけらを袋に加えておいた。

地層作り

 さて、その土砂をポリ袋からペットボトルに入れるのだが… 苦戦している卓は、卓上が砂だらけ。

 

 ぼっち実験が2卓いたので、そこには肩の部分の切れ目のビニルテープをはがして手助けしてやった。1人でボトルの口から入れるのは苦労するから。

 それを見てた卓は、ボトルの切れ目から入れ始めた。別にどう入れたって良いんだけど。封をする時のリクエストに備えて新しいビニルテープを用意しておく。

地層を作る<大地のつくりと変化>

 水を入れてシャカシャカ振って、沈むのを待つ。“水はどれ位入れるん?”「適当にどうぞ、多すぎても少なすぎても混ざりにくいから」そんなシビアな指示はしてない。

 タブレットで動画を撮っている子が居る。高速再生するとおもしろい。

地層作り 

 沈むまで待つ間に、水成岩、火成岩、化石の観察をする。どこかの学年がルーペを戻してないので、見るために裸の凸レンズを出しておいた。


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もっこり山を掘るの?

流れる水の働き実験器もっこり山

 流れる水のはたらきで、今年は実験器を使う。

 子どもたちには「もっこり山を掘るの?」って聞かれた、って。兄姉から伝承されることがよくあるのだ。トンネルがある築山を掘ったのが楽しかったのだろう。

 

 自然学校で、驚いたことがあった。雨なので食堂で昼食弁当をとった2日目の昼の事。「みんな食べ終わったので来てください」って呼びに来た。その班のテーブルに行くと、弁当のフタが人数分重ねてあり、その上に、箸袋、箸、ソースの袋、仕切りのバランなどがそれぞれ人数分をまとめて揃えてある。弁当の身の方は同じく重ねてあって、残飯がまとめてある。きれいな後始末に “負けましたぁ!” ってのが正直な印象。

 これはある年、ゴミ袋を抱えて待ちながら、ちょっとやってみるかって「ハイ、ゼリーのフタが1枚足りないです。お返しします」って弁当ガラの受け取り拒否を始めたのだ。後ろに並んでいるのは、配った弁当と同じサイズの弁当ガラを持って来た子たち。コレはアカンと、向きを変えて班の子たちが居る所へ戻っていったみたい。

「どっか行った、って言っても自然に帰る素材ではないので、自然のためにはよろしくナイ、皆で探せ!」って。これに引っかかると昼食後の班の自由時間が大幅に減ってしまうのだ。このおかげで、その後の自然学校では、ゴミのカサが減って袋の数が少なくて済むし、ごみ分別にも対応しやすい。

 そんなことを急にやるもんだから、どうやら家庭で兄姉から「自然学校はな、5分前集合と、弁当ガラの片付けが大事」って言い伝えられてるらしい。おかげで修学旅行でも、言わなくてもテーブルで同じ食器を重ねてくれる。宿の人には、そんなことしなくても良いのよ、って言われながらでも。

 そういえば、放送委員会も5分前に「もうすぐ掃除の時間が始まります…」ってアナウンスしている。終わり頃には「もうすぐ掃除の時間が終わります。反省をして、手を洗って、5時間目に遅れないようにしましょう」って。昔々、私がやってた頃はチャイム後に「掃除の時間になりました…」だったのだが。

 

 実験器を砂場に置いて、砂を盛って、ほしい角度にして、実験器に砂を入れて川を作って実験をする。崩れる様子は割りばしを立てて観察する。実験器は2台あるので、一重にまわりを囲んで観察できる。タブレット持参が必須。

流れる水のはたらき

 もっこり山ならとなりのプールからホースを引き出して水を得られる。しかし、後始末が悪いと安全担当から「足をくじいたり、ケガする恐れがある」と注意を受ける。

 

 砂場は水が不便。なので、バケツでサイホンの用意をしてある。ゴム管先のピンチコックを緩めると水が出てくる。ちょっと多く流したいなら、バケツの位置を高くするか、バケツを2つにすれば良い。

サイホンバケツ


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火山灰の準備

火山灰の準備

 大地のつくりの学習のために、火山灰を準備しておく。椀がけ法で微塵を洗い流して検鏡のための試料を用意するため。

 

 準備したのは、桜島の火山灰、赤玉土、鹿沼土。乾燥させておくためのプラシャーレとペーパータオル。

 取り出した試料は、ペーパータオルに載せてフタをして乾燥させる。5日経過させたことはあるが、きれいに乾燥していた。ペーパータオルがあると乾きやすいし、ペトリ皿の後片付けがラク。

火山灰の検鏡

 それを、穴を空けた画用紙にセロハンテープを貼って、テープに試料を貼り付けて検鏡する。スライドガラスで検鏡するより楽。それに、一度に3試料がステージに乗っているのが便利。

 スライドガラスで検鏡させてみたら、てんこ盛りに乗っけたもんで、真っ黒でよくわからん。セロハンテープなら1層しかはりついてくれないから見やすい。

 穴は、径は3/8インチあたりのが欲しいのだがペーパーパンチ標準のの6mm。100倍ならケラれることなく見ることが出来る。

 試料が落ちないように反対側にもセロハンテープを貼ると、そのままノートに貼付出来る。画用紙に試料名を書いておけヨ。


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「月と太陽」の良い時に部分月食、でもなぁ

20231029部分月食 (表データ引用:国立天文台)

 10月29日(日)に部分月食が起きる。月と太陽と地球の位置によっておこる現象を、単元終わりにすぐに観測出来るなんて、ナイスタイミング。位置角ってのは方角のこと。高度は20度〜12度あたり。

 

 でもなぁ、日曜日の明け方4時半過ぎの、西の空低く、なんだわ。起きられる子が何人いるかなぁ。ま、起こされて、寝ぼけ眼で観測して、写真を撮って、見えなくなる5時過ぎから二度寝だな。

 遅れると食の終わりは山の端に隠れて見えない。

月食の説明図 (画像引用:国立天文台)

 次にみられるのは、2025年9月8日、同じく未明の皆既月食まで無い。

 

*****************************

 【参考になる youtube】

月食って何  (【CG理科・天体】月食とは?月食ってなに?)

https://www.youtube.com/watch?v=2sa38A8U-Y8&list=PLD4i6VqnmgwNtkSBWXE2gfVhVZXQvZ87T&index=25&t=9s

 

部分月食(2023年10月29日 部分月食(東京での見え方))

https://www.youtube.com/watch?v=XZOM1DzEe68&list=PLD4i6VqnmgwNtkSBWXE2gfVhVZXQvZ87T&index=27


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土砂を入れるペットボトル

地層のペットボトル

 炭酸水を作ったペットボトルの肩に切れ目を入れる。礫、砂、微塵と水を入れて振ってみて、地層っぽくなることを確かめるペットボトル。

 切れ目を入れた道具は、発泡スチロールカッター。コレで切ると切り口が痛くないから。


 作ってから気がついた。土砂を入れやすいようにと肩に切れ目を入れたが、フタをしてシャカシャカ振りたいではないか。

 で、切り口にビニルテープを巻くことにした。

地層を作る<大地のつくりと変化>地層を作る

 肩の切り口を開けて土砂を取り出すのは、堆積実験器に流すときだ。

 

 

 このペットボトルは3回目の出番。土で汚れるので、リサイクルには出しにくそう。


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月と太陽の準備をしておく

月と太陽の準備

 暗室で、光源で照らしたボールを持ってうろうろ、見る方も場所を変えてうろうろ、って実験がこの単元。

 照明装置と、月球儀を出しておいた。

 指導机から照らすと、後方の理科戸棚のガラスから反射してまぶしい。なので、ガラス前に黒い布を貼っておいた。フォーカスはフィラメント丸出しの最小サイズ。

 12卓に分かれて座っているので、見る位置からすると、同じものは見えないハズ。

 

 月球儀の黒カバーは、半分を黒く出来る。これくらいの範囲が明るかった…、って示し方が出来る。 

月の満ち欠け月の満ち欠け<月と太陽>

 

 子どもたちのタブレットには、このためのアプリが入っていてこんな図で表示される。

moonAR+,tablet ← アプリサイトに飛びます


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最終更新日: 2024/03/18

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