釘の抜き方を知らん <てこのはたらき>

1 釘を抜くなんて、初体験なのだ

てこを使っててこを使っててこを使って

 素麺やリンゴが木箱に入っていたので、開封するためにくぎ抜きを使う、ってのは昭和の話だ。今の家ではくぎ抜きなんてものの必要がない。フックを貼り付けるので、柱に釘を打つことすらナイ。30年以上経過したが、いわゆるニュータウンのわが校区の家庭でバールを持っているのは何軒あるだろう?

 だから、釘を抜くってテコの応用は学校の授業が初体験なのだ。餅つき、マッチの使いかたと同じで、学校でやっておかなくちゃあかんものの一つなのだ。知識に体験の裏付けを持たせてやらんとあかん。

 配った材木の釘を見て、頭の出ている釘は抜こうとするけど、打ち込んである釘は「これは抜けないワ」ってのが子どもたちの反応。それじゃぁ、木箱はあけられんわいナ。

 で、金づちとバールで抜き方を見せて回る必要がある。なんだか図画工作か技術家庭の授業みたいになっちゃうが理科なのだ。

2 手作りの実験器も良いもんだ

木製てんびんの手直してこのきまり

てこの働き実験器テコ実験器

 テコ実験台ってのをかき集めて班に2台ほど用意してある。その他に、丸棒の中点にヒートンを打った天びん竿もある。それに加えて体育で使わなくなった棒引きの棒もある。

 これで二人に1台か、一人1台の実験が出来る。釣り合う場合の法則を見つける実験だ。

 決まった所にしか重りを下げられないのが便利なのか、不便なのか、実験しているうちに“どっちでも大丈夫だ”ってことになる。

 棒引きの棒も中央にヒートンを打って天秤棒にしてやろう。

3 ハサミも使いよう…ってネ

銅板をハサミで切る銅板をハサミで切る

 写真はキッチンばさみだが、事務用はさみなどで焼きなました(熱伝導の実験で使い古した)銅板を切ろうとおもうと切れない。どうやったら切れるか、ってのがテーマ。

 力点、支点、作用点の位置関係に着目したら、力がより強く加わる使いかたってのが理解できるハズ。

4 大型テコ実験器もある

てこのはたらきの導入実験に

 “先生を簡単に持ち上げる装置を作ろう”なんてテーマを考えた先生がいる。“やめとけ!”ってのが私のアドバイス。

 60kgの先生を持ち上げようとすると、支点にはどれだけの力がかかるか、って計算をしてないからだ。“それに耐える支点と、天びん棒をどうやって用意するつもりなの?”って疑問なのだ。

 10kg程度の砂袋を持ち上げる大型テコ実験装置でこの大きさ。支点を移動させたりして実験できるようになっている。これでも5kg、10kgの砂袋が錘だ。この何倍もの丈夫な装置を考えなくては先生を持ち上げるなんてことは出来ないってことだ。やったとすると、家庭科室のステンレスの物干し竿をへし折ってしまうのが関の山だ。

 リアルな先生を持ち上げるのは難しいので、モデルで実験して考えるってのが、そもそもの実験なんとちゃう?ってね。

 

 


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最終更新日: 2020/08/07

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