3年生がマッチをする
- 2020年02月06日(木)
- カテゴリー:おもしろ理科支援
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社会科の昔のくらしの学習前に、マッチのすりかたを練習しに3年生が理科室に来る。人数が少ないので2クラス合同の授業。マッチ箱はたっぷりあるから大丈夫。
しかし、マッチが家にある、って家庭はどれほどあるのだろう。いわゆるニュータウンの核家族では仏壇もないし、あってもガスマッチだろうし、必要ないもんな。防災上、サバイバルでは問題だと思うんだがねぇ。ってわけで、マッチは学校の授業で教えなくっちゃ学習する機会がないのだ。
マッチは、地元兵庫県に生産社が一番多い。したがって日本燐寸工業会って業界団体も神戸にある。団体加盟17社のうち県外は3社だけ、県内では姫路市に集中している地場産業なのだ。昔むかし、神戸港から輸出をしていたために神戸周辺に製造社が集まったためなのだ。
そのサイトのマッチのすりかたも、上から下にするのを推奨しているようだ。
マッチは、軸についている頭薬が「燃える薬」、箱についている擦り薬が「火を点ける薬」で出来ている。両方を使って擦る動作をしない限り点火しないので“安全マッチ”と呼ばれる。あ、このマッチは淡路市のマッチ工場で、廃業したばかりの会社だ。
マッチは、「折れないようにする」のがすり方の要点。
それには、マッチの軸の中ほどを持つこと。人さし指は、点火したときに持ち替えるため。数度は、火が点いた時の持ち替える練習をしておいた方が良い。火が点いたら緊張しちゃって、爪が焦げそうになった子が居たから。
マッチ箱は、マッチの軸を下向きに動かす腕の振りに合わせて、引き出しを押さえて持つ。念のため引き出しの中の頭薬は上に。
理科室のマッチには中身を3本しか入れない、それだけあれば十分だからだ。箱は何度も使い回しをしているので擦り薬がツルツルになっている。力強く擦らないと点かない。
点いたら、軸の持ち方を熱くないように持ち替える。よく燃えていたら上向き、燃え方が悪ければ下向き、火器に点火する時は横向きだ。
理科実験のためには、マッチを使うときは“燃えがら入れ”と“ぬれぞうきん”が必須というのを教えておきたい。言われなくても当然のように用意をしてほしいのだ。
そりゃぁそうだ、中学生にマッチのすり方を教えるなんて出来ないわな。で、3年生の社会科やら総合的な学習の時間にマッチのすり方を教えちゃうと、4年生の理科の時間は、まだ怖そうな様子の子に個別指導するだけで済んでます。